idea factory from newspaper 2003 9 18

株高(upswing in the stock market)
 過去三回の株価上昇は、財政出動を伴う景気対策が背景となっていた。
今回は、「財政出動なき株価上昇」となった。
そういう意味で、足腰が強い相場と言えます。
「財政依存型ではなくて、個別企業の収益力の高さを評価する格好で、
株価が上昇しているのが特徴」
 今までの株価上昇は、財政依存型でした。
今回は、自立・自力型ですね。
 そろそろ、親(政府)から自立する必要があります。
親は、子供のために、あまりに多くの借金を作ってしまいました。
最近は、借金を引き受けてくれるところを探すのに、苦労してますね。
 ジャスダックが好調ですね。
このなかから、将来、日本を代表する企業が出現する可能性があります。
もちろん、マザーズもヘラクレスも可能性がありますが、
市場規模が、もう少し大きくなってほしいですね。
 将来の大企業を、どう育てるかが、重要なポイントです。
なにしろ、新興市場の企業は、資本金が10億円以下が、意外と多く、
なかには、3億円という企業もあります。

CCD
 デジタルカメラの命と言えるCCDについて、大きな広告がありましたね。
このCCDを作るには、高度な技術が必要で、
そう簡単に真似されない技術だと考えています。
 優秀なCCDを作っているメーカーは、数少ないのです。

投資家(investor)
 投資家と言っても、「エンジェル」のことです。
今の日本では、「エンジェル」というシステムを作っていくことが必要です。
銀行は、相変わらず、安全志向で、リスクを嫌い、融資には慎重です。
銀行は、極度にリスクを嫌い、横並びですので、
ベンチャー企業を育てることはできません。
やはり、ベンチャー企業を育てるのは、「エンジェル」だと思います。
 ベンチャー企業は、「エンジェル」が担当し、
 成熟産業は、銀行が担当する。
将来は、こういう役割分担になるでしょう。
 ただ、ベンチャー企業と「エンジェル」との橋渡し役が必要です。
証券会社が、その役割を果たしてほしいですね。
 証券会社は、いつも、企業に対し、
株式投資に関する「格付け」やレポートを作成していますから、
ノウハウはあるでしょう。
 これからの証券会社は、単に株を売るだけではダメです。
それだけでは、株価の動向に、会社の業績が左右されてしまいます。
 将来は、証券会社が、信託銀行化することを期待しています。